結論
- FXは外国のお金を安く買って高く売ること
- 証拠金以上の取引が可能
- ロスカットされないようにレバレッジは低めに
FXとは
FXは
Foreign Exchange(フォーリンエクスチェンジ)
の略称で、
外国為替取引
と以前は呼ばれていました。
しかし現在は証拠金で取引を行うことが一般的なため
外国為替証拠金取引
または略して
外為(がいため)
と呼ばれています。
どういった仕組みで利益が出るのか
いろいろ聞き馴染みのない言葉が出てくるのでそれぞれの言葉の意味を理解しながら見ていきたいと思います。
外国為替取引とは
まずは外国為替取引について
これは
今持っているお金を別の国の通貨に両替する
ことを言います。
身近な例として海外旅行に行ったケースを見てみると
行き:為替レート 1ドル100円
10,000円を100ドルに両替
帰り:為替レート 1ドル110円
100ドル残ってしまったので11,000円に両替
つまり1ドル100円で買って1ドル110円で売ったと言えます。
為替レートは刻一刻と変動しています。
この価格変動に着目して取引を行うのがFXです。
外国為替証拠金取引とは
FXのことを外国為替証拠金取引と呼ばれていると言いましたが
外国為替証拠金取引
とはどういった取引のことなのでしょうか?
これは言葉の通りになってしまいますが
外国為替取引を証拠金で行う取引
のことです。
証拠金とは取引を行う際に相手方に預ける
担保金
のようのもので、国内で取引を行うためには取引金額の4%の証拠金が必要になります。
これを
必要証拠金
と言います。
そして証拠金以上の取引を行うことができることを
レバレッジをかける
と言います。
例えば
為替レート:1ドル100円 1万ドルの取引をしたい場合
通常では必要な資金は100万円
レバレッジをかけると必要資金は100万円×4%=4万円
となります。
差金決済取引とは
FXで使われている決済方法は差金決済取引と言います。
これは
取引総代金を現金で受け渡しせず、売買によって出た損益のみ受け渡しする決済方法です。
そのためFXの場合、基本的には決算した時の損益によって証拠金が増減します。
ただし、
評価損益を加味した証拠金(有効証拠金)÷ 必要証拠金
で求められる
証拠金維持率
が決められた割合を下回った場合、強制決済が行われます。
これを
ロスカット
と言います。
割合は利用するFX業者によって異なってくるので確認が必要です。
例えば
証拠金として100万円、為替レート1ドル100円の時に10万ドル保有した場合
必要証拠金:100円×10万ドル×4%=40万円
有効証拠金:100万円
証拠金維持率=証拠金(100万円)÷必要証拠金(40万円)×100=250%
ロスカットとは
ロスカットとは
資金が一定の割合まで目減りしたときに自動的に決済を行い損失を確定する制度のことです。
ロスカットは投資家の意思に関係なく行われるため、あまりいいイメージがないかもしれません。
しかし損失を最低限に防ぐことのできるシステムであることを忘れてはいけません。
そしてあまりに急激な相場変動が起こった場合、強制決済が間に合わず証拠金以上の損失が発生する場合があります。
証拠金には余裕をもたせましょう。
例えば
証拠金として100万円、為替レート1ドル100円の時に10万ドル保有
為替レートが1ドル95円に変動した場合
必要証拠金:100円×10万ドル×4%=40万円
有効証拠金:100万円ー50万円=50万円
証拠金維持率=証拠金(50万円)÷必要証拠金(40万円)×100=125%
まとめ
FXは投機と言われることのある取引です。
相場は自分の思った通りに動くとは限らず、レバレッジを高く設定しすぎるとロスカットの可能性が高まります。
行動しながら修正すると言うのも大事ですが、FXに関してはお勧めしません。
自分ならできると言う過信は一度捨てて、まずは基礎となる知識を身につけてから行動しましょう。
皆様の資産形成の一助になれれば幸いです。