結論
- 国債とは国にお金を貸すこと
- 国債を選択するのであれば「変動金利型10年満期」
- ただし現在はネット銀行の利率の方が高い
国債って?
国債とは国が発行する債券のことを言います。
つまり国にお金を貸してあげる(投資する)ということです。
元本や利子の支払いに関して国が責任を持っているので信用力が高い金融商品です。
利子は基本的に半年に1回支払われますが、信用力が高い分、利率は低くなっています。
国債の種類
個人で購入ができる国債には種類がいくつかあります。
個人向け国債
こちらの商品には大きく5つの特徴があります。
- 元本割れなし
- 1万円から1万円単位で購入可能
- 中途換金も1万円から可能
- 最低金利保証0.05%(年率)
- 年12回発行
商品としては3種類あり、その特徴は下記になります。
商品名 | 変動金利型10年満期 | 固定金利型5年満期 | 固定金利型3年満期 |
満期 | 10年 | 5年 | 3年 |
金利タイプ | 変動 (実勢金利に応じて半年毎に変動) | 固定金利 | 固定金利 |
金利設定 | 基準金利 × 0.66 | 基準金利 ー 0.05% | 基準金利 ー 0.03% |
新窓販国債
こちらは新型窓口販売方式により購入することができます。
個人向け国債と大きく違う点は
- 固定金利のみ
- 最低購入額が5万円から5万円単位
- 市場の金利変化によっては元本割れの可能性あり
- 市場でいつでも売却が可能
商品としてはこちらも3種類あり、以下のような特徴があります。
商品名 | 10年固定利付国債 | 5年固定利付国債 | 2年固定利付国債 |
満期 | 10年 | 5年 | 2年 |
金利タイプ | 固定金利 | 固定金利 | 固定金利 |
金利設定 | 発行毎に市場実勢に基づき 財務省で決定 | 発行毎に市場実勢に基づき 財務省で決定 | 発行毎に市場実勢に基づき 財務省で決定 |
変動と固定のメリットデメリット
いろいろ種類があるのでまずは変動金利と固定金利について違いを見ていきたいと思います。
変動金利
メリット
実勢金利の動きに応じて半年毎に適用利率が変わります。
つまり将来の実勢金利が現在よりも上がれば受取利子が増えます。
最低金利保証があるので下がっても0.05%より下がることはない。
デメリット
実勢金利の動きに応じて半年毎に適用利率が変わります。
つまり将来の実勢金利が現在よりも下がれば受取利子が減ります。
最低金利で運用するのであればそれより利率のいいネット銀行が有利
固定金利
メリット
発行された時点で最終的な投資結果を知ることができる。
将来実勢金利が下がる場合は変動を選ぶより受取利子が大きくなる可能性がある。
デメリット
将来実勢金利が上がった場合も決められた利率でしか利子を受け取れない
現在出ている発行条件
個人向け国債(2021.3募集)
商品名 | 変動金利型10年満期 | 固定金利型5年満期 | 固定金利型3年満期 |
利率 | 0.09% | 0.05% | 0.05% |
新窓販国債(2021.3募集)
商品名 | 10年固定利付国債 | 5年固定利付国債 | 2年固定利付国債 |
利率 | 0.1% | 発行せず | 発行せず |
まとめ
個人向け国債を購入する前提で考えると
現在の利率に加え、今が超低金利の時代ということも考慮すると
変動金利型10年満期
を購入するのが良さそうである。
ただし、国債以上の利回りで元本保証があるところは他にもあります。
ネット銀行です。
「ネット銀行 利率」
で調べると出てきますが
普通預金金利 | |
東京スター銀行 | 0.001%〜0.1% |
楽天銀行 | 0.02%〜0.10% |
イオン銀行 | 0.001%〜0.10% |
ローソン銀行 | 0.001〜0.15% |
あおぞら銀行 BANK | 0.2% |
こちらの選択肢も選択肢に入るかと思います。
皆様の資産形成の一助になれれば幸いです。